人財
☆カリスマ店員 小売業で成功するには、立地条件、店舗、商品、価格、販促、サービスの充実etc.とやるべきことは沢山あると思うが、一番は人財に尽きると思う。 店力+商品力×人力=売上とよく言われるが、店力、商品力は比較的、金銭を投入すればなんとかなるものの、人力は簡単にはいかない。 私の知っている呉服屋さんでたった一人で年間二億近く売る六十代の女性もいる。 店舗はなんと主要駅から、車で三十分はかかる田んぼに囲まれた自宅兼用の民家で、こんな所にお客様が来られるとは思えないほどの場所にある。 さらに二人きりで宝石店を営んでいる50代のご夫婦は、常設の店舗も持たず、催事をやる時だけ、駅から徒歩15分ほどのマンションの一室で開催される。 それでも年間二億円近くは販売されている。 さらに店舗もなく自ら築いた人脈だけで年間1億円近く売っている六十代の女性もいる。 店力も商品力も大手に比べて圧倒的に劣勢のこの三者の力の凄さは圧倒的な人力にある。 その方々は魅力に溢れた人たちであり、日々お客様が喜んでくれることを生きがいとして努力を惜しまないのである。 「魅力」という字は鬼さえも魅了するという意味であるが、魅力ある人をお客様は選ぶのは当然である。 ここで紹介した三例は全てオーナーであるが、全国の店を見渡せばカリスマ店員さんには結構多くお目にかかれる。 小売業での売上シェア一番がインターネットの時代であるが、まだまだ宝石や呉服の高額商品の世界ではカリスマ店員さんが活躍して高額商品を販売している。 今後もこのカリスマ店員さんが活躍し続けると思われる。 中には、年間数億円を売上げるカリスマ店員さんも存在する。 店舗を構えた社員10名程度の小売店に匹敵するほどのパワーである。 しかし、これらのカリスマ店員さんも、最初からカリスマではなかったはずである。 最初はお客様に声をかけるのに緊張してオドオドとアプローチをかけていた新人時代もあったはずである。 そしてカリスマばかりでは会社は安定しないのも事実である。 ミニカリスマが多く存在する小売店は、パワフルなカリスマが一人存在する店もより数倍安定して強い店となる。 「ローマは一日にして成らず」の例えの通り、人財育成こそが高額商品販売店の王道であろう。 流通関係の調査でも宝石や呉服の高額商品の購入決定要因の上位に「納得のいく説明」「アフターサービス」などが挙がっているが、インターネットではなかなか難しい。 こうして考えれば、優秀な人財を確保してミニカリスマ店員に育て上げるのが呉服店宝石店の死活問題の打開策になることがわかってもらえると思う。 では、そんなミニカリスマ店員さんを育てる方法を述べよう。 ☆採用時点でほぼ決まる! 簡単に言えばダイアモンドの原石を探す眼力が採用者側に必要だということだ。 例えば、ダイアモンドも、原石が正八面体の磨きやすい原石を磨くほうが、他の12面体の結晶の原石を磨くよりも、効率良く、美しい58面体のダイアモンドを研磨できるように、「素材」を吟味して採用することは最も重要であろう。 料理においてもネタ(素材)が素晴らしければ、少々、料理人の腕が悪くても美味しい料理に仕上げることができるが、素材が酷ければ名コックといえども、美味しい料理に仕上げるのには、一苦労であろう。 良質素材選択の5ヶ条 ①これまでの人生、運が良かったと即答できる人。 こんな人は、概して肯定的かつ楽天的であり、人を恨んだり妬むことも愚痴も少ない人が多い。 そして全てにおいて感謝神経の研ぎ澄まされた人が多い。 豊臣秀吉もナポレオンも、人を採用する時には必ず、この質問をしたそうである。 こんな人はツキを呼び込む運を持った人が多いので会社の運も上がる。 ②笑顔が自然でホッとさせる人。 概して両親に愛情豊かに育てられた人は笑顔がいい傾向がある。 米国の幼児教育の一番は「笑顔でイエス」が言えるように躾けることだそうだが、素直で自然な笑顔はその人の育った家庭環境の良さと、愛情バランスの良さ、素直さの表れであり、上司にとっても感情の起伏の少ない素直な育てやすい人財となる。 ③返事が大きく声も大きい人。 声が大きく明瞭な返事ができる人は覇気もあり、自信もあり、素直な協調性の高い人が多いのでお客様にも仲間にも好かれる。 ④傾聴の姿勢ができる人。 面接の時も頷き、メモを取り、姿勢良く面接官の話を聴く人は、すでに販売員の最大の才能を備えていると言っても過言ではない。 傾聴の姿勢が自然と出来ている人は、素直さ、向学心、協調性、サービス精神も高く即戦力になる人が多い。 ⑤掃除哲学を理解している人。 掃除は感謝の哲学である。 1.五体満足な自分自身の身体に感謝をする。 2.掃除道具があるお陰で掃除が楽にできることを感謝して道具に感謝を込める。 3.他人の場所を掃除させてもらえることは、働く場所があることで、そのことに感謝を込めて掃除をさせてもらう。 面接時に、「会社の掃除はなぜやるのでしょうか?」などと質問してみると良いであろう。
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