全員経営
日本経済新聞社発行 勝見明著 社員全員が当事者意識を持ち、仕事に取り組む。 市場の変化が加速し、不確実性が増す中、日本企業が取り戻すべき「全員経営」について解説する! ☆日本が戦後、奇跡的な経済発展を遂げた背景には「全員経営」によるイノベーションの積み重ねがある。 日本企業が再び強い競争力を取り戻す鍵は、優れた実践的知恵=「実践知」を社員一人一人に組み込む全員経営にある。 ☆実践知とは「即興の判断力」である。 すなわち、現場でミクロの現実に直面した時、背後にある関係性を読み、マクロの大局と結びつけ、適時に最善の判断を俊敏に行うことだ! ☆全員経営で重要なのが、ミドルマネジメントでミドルマネジャーやミドルリーダーである。トップはビジョンを示すが、フロント(第一線社員)は現実に目を奪われ、考え方が硬直しがちだ。 そこでミドルが両者の間の矛盾を統合し、新しいビジネスモデルを紡ぎ出す! ☆実践知に優れた人材には、次のような6つの能力がある。 ①「何が良いことなのか」という判断基準を持ち、「良い目的」を作る能力! ②ありのままの現実の中で本質を直観する能力。 ③「場」をタイムリーに作る能力 ④直観した本質を概念化し、物語として伝える能力 ⑤あらゆる手段を駆使し、概念を実現する政治力 ⑥実践知を埋め込み、組織化する能力 ☆市場分析的な競争戦略の考え方が広まった結果、多くの日本企業が「分析麻痺症候群」に陥った。何かと言うと分析を行い、傍観者的に仕事に関わる。これと対照的なのが、顧客のいる現場に行き、共体験し、対話する。 実践知を重視する考え方だ。 分析麻痺症候群から脱するには、日本人が本来持っていた実践知を、もう一度取り戻す必要がある。
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July 2015
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