「笑顔は伝染病!仏頂面は地獄への片道切符!」
巷ではインフルエンザの流行に大騒ぎであるが、それと同様いや、それ以上に怖いのが、感情の伝染病である。つまり、怒っている人の近くにいると自分もイライラした気分になる。自分がイライラする事など何もなくてもそういう気分になる。ついさっきまで楽しい気分だったとしてもイライラした気分が移ってくる。一方、笑っている人の近くにいると自分も楽しい気分になる。楽しくなる原因など、何もなくても楽しい気分になることができる。 タクシーに乗ったとき、たまたま運転手さんが上機嫌でニコニコしていると、自分にもその気分が伝染して楽しい気分になる。感情は、自分の内面から湧くモノだと思われているが、実はそれだけではない。感情は、自分の外側からも伝わってくる。外部の人間を通じて自分の感情は変わるのだ。 先ほどのタクシーの話の場合、しばらくすると、楽しい気分がその運転手からもらった感情だという事は忘れ、自分の内面から湧いてきたものと錯覚する。そして、「今日は何だかいい日だな」と思ったりもする。このように感情は伝染する。 感情が伝染病であるとしたら、あなたはどちらの感情の伝染を受けたいだろうか? イライラした気分? 楽しい気分? 答えは明らかだ。 そして、とるべき行動も明らかだ。 イライラしている人には近づかず、楽しそうにしている人に近づこう。良い感情の伝染を受けてまた別の人へと発信する。近づく人は選ぶ事。冷たく聞こえるかもしれないが、これはとても大切な事である。幸せになり、成功するには、そういった人たちに近づいて、うつしてもらうのがベストである。 「笑顔は極楽への早割切符」 商売においても笑顔で溢れている店にお客さまも溢れる。 仏教においては、笑顔で日々過ごす人を「お布施」同様に「顔施」のできる人と言う。そして極楽への早割切符を手にできると言われている。周りの人々を幸せ気分にできるのだから当然である。世の中の不景気で将来の不安と鬱状態に苛まれ、みんな心から癒されたいと願っている。みんなワクワクドキドキを期待している。だから、明るい屈託のない底抜けの笑顔はお客さまへの最高のおもてなしのサービスである。 しかし、社長さんの中には、社員にはしっかりスマイルトーレーニングをさせながら、本人は朝から仏頂面の社長がいかに多いことか?朝礼からガミガミ小言の言い放題で本人はストレス解消でよいかもしれないが、小言を何分も聞かされる社員は、朝からテンション下がる一方である。人間は機械ではないから、五分前まで社長に怒鳴られて暗い顔していた社員が、お客さまのご来店と同時にエ ンジェルスマイルを提供できる訳がない。ガミガミ社長は自問自答して欲しい。売れないのも儲からないのも全て、トップの自分がいたらないからだということを。 お客様を最高のおもてなしで迎えるよう社員に命じる前に、自らが社員に最高のおもてなしを実践して模範を見せたらいかがだろう。 「ガミガミ社長は退場」 ガミガミ社長は消える運命にあることを悟らないと恐竜の二の舞になりかねない。「元ガミガミ社長」だった私が言うのだから間違いない。 人はガミガミ言われて成長はしない。萎縮して服従しているだけだ。一番クリエイティブな職業、接客業においては、自らが進んでお客さまをワクワクドキドキさせる想像力豊かな社員の存在が重要であり、社員も自らが楽しめる環境にいなければお客様を喜ばせることなど出来ない。どんな素晴らしい企画やチラシ・店舗を作っても、社員が楽しんでいない会社にお客様は居つかない。 『店力・商品力・人力』これからの時代、一番大切なのは『人力』である。明るく元気で素直な社員がどれだけいるかが会社の体力のバロメータである。 「笑顔は人の為ならず」 笑うと損をすると思っているガミガミ社長に耳よりな話しを提供しよう。 「笑い」は自分自身に最高の良薬である。「笑い」は副作用のない妙薬!百薬の長!古来より「笑顔で赤子に乳をやれば良く育つ!」と言われるように、「笑い」は人間の免疫力向上にも有益なことが最新科学で解明されている。 古代ギリシャの医聖ヒポクラテスは「人は誰でも百人の名医を持つ」と、自然治癒力の存在を喝破している。そして、医師の役割はこれらを補助することでしかないと諭している。 現代医学の先前線では驚愕の抗がん剤の副作用も、数々の実験で証明されている。 『「笑い」でNK細胞が85パーセントに増加!』『最大で6~7倍もNK細胞が増加!』、そのメカニズムもわかってきた。「笑う」と脳から快感物質βエンドルフィンが大量に分泌され、それがNK 細胞を大量増殖、活性化させるのだ。まさに「笑い」はNK細胞の栄養源であり、これが「笑い」が癌を治す仕組みである。 ストレス解消効果も同じ。「笑う」とストレス物質コルチゾールが分解され、尿中に排泄されてしまう。よって「笑う」とスッキリする。さらに免疫細胞が受け取る酸素が増え、生命力をアップさせる。 「笑い」はアトピーをも目覚しく改善させる。さらにはリウマチにも効果があり、リウマチの最上特効薬よりも効果があるそうだ。また、筑波大学の研究で、食後20分間笑っただけで血糖値上昇が約4割も抑えられるという驚くべき結果も報告されている。インシュリンなどの血糖降下剤よりも、はるかに安全で効果的で安上がりな妙薬である。 さらに「笑う」際の呼吸は、深呼吸より大量の酸素を取り込み、腹筋などの筋肉の運動効果も抜群。 そして、見る間に血圧や脈拍も正常化させる。つまり、身体のあらゆる数値が正常値に近づいていく。 さらに「笑い」により脳のα波が出て、究極のリラックス状態に導かれる他、脳機能(前頭葉)を活性化させる。笑うと頭も良くなるのだ。 「笑いこそ、人類への神からの究極の贈物」 笑いのパワーには地上のいかなる医薬品も及ばない。腹の底からの「笑い」こそが、あなたの生命に奇跡を引き起こすのだ。あなたがもしガンで悩んでいるとしたら、落語でも漫才でも、友人との冗談でも、腹の底から笑うといい。抑うつ症で沈んでいるなら、鏡を見てニッコリ笑顔をつくるといい。糖尿病を抱えたなら、騙されたと思ってお笑い番組でも見て、ゲラゲラ笑ってみるといい。なんとなく身体も心もスッキリしたのを感じるだろう。 古来、日本では「笑う」を「咲らふ」と書いた。まさに人間関係の花が咲き、免疫細胞も活性化する素晴らしい神様からの贈り物。「笑い」を味方にして、不景気な世の中を笑い飛ばして欲しいものである。
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招運経営のヒント新規顧客獲得、拡大に役立つ、経営のヒントをスカラベ・ジャパンの長社長がご案内します。 Archives
July 2015
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