プロの目は怖い。
プラチナジュエリーを見ただけで加工の良し悪しが分かると言う。 そのプラチナだが、国や地域によって割金が違う。日本はパラジウムだが、ヨーロッパではルテニウムを使用、また皇室はイリジウム入りを指定すると言う。 理由は分からないが、「イギリスがそうだからではないか」と推測する。その特徴は研磨性が良く、きれいに磨けることだという。 磨きに関しては、「最後の研磨が頑固」と表現している。「頑固」とは、研磨性が悪く、キズがなかなか取れないことを指している。磨く時の研磨剤が厳しかったが、「研磨剤屋さんが頑張ったお陰で最近は良くなった」という。 色の感覚も日本と外国は違うという。例えば、プラチナ製品を作る際には、日本では地金でデザインし、そこに宝石が入っているのが特徴だが、外国だと全面に宝石が広がっている。鮮やかな色が全面に出てくる外国性に比べ、日本ではわびとかさびという気持ちの中を表す製品が多い。 その色についていえば、金の面白さは、いろいろな色が出せることに尽きるだろう。一時期イタリアからは国旗になぞられたスリーカラーのものが良く入ってきた。日本の鋳物製品に比べ、プレス製品で丈夫だった。
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