★長先生より 「生命あるものを食べる」 真弓小児科医院院長 真弓定夫 健康を保つためには、生命あるものの全体を食べること。「一持全体食」である。 穀物や野菜、魚など食べやすい部分だけを食べていたのでは、健康長寿は望めない。 部分食は一物全体食の鉄則に反している。特に雑食である人の場合、植物性、動物性のものを口にするわけだが、それぞれの民族性に合った食材を選ばなければならないことは言うまでもなく、同時にそれが「生命あるもの」でなければならない。 この生命あるものとは、植物ならそこから芽が出るもの、動物なら子供や卵を産むことができるものと言うことになる。 だから、柔らかい葉っぱのところだけを食べるとか、柔らかい筋肉の部分だけを食べると言う部分食は好ましくない。特に成長期の子供には、生命ある食べ物を摂らせることが、心身共に健康を保つ上での必須条件と言える。 日本人の主食である米について考えてみよう。言うまでもなく、芽は胚芽から出る。だから米の食べ方としては、あえて玄米とは言わないが、三分混ぜ、五分、七分混ぜの方が白米より好ましい。 江戸時代に玄米食をしていた田舎の人が江戸に出てきてビタミンB1欠乏症になることが多く、当時、これを、江戸患いと呼んだ。 また、副菜として子供に与える魚は、いわし、アジと言った小魚が理想である。 肉の場合は栄養学的には、あまり価値がないとされている、筋肉だけを食べているが、このような食べ方は、いわば、肉食ではなく、 「筋肉食」である。 それが、筋肉食⇨肥満⇨生活習慣病⇨短命化と言った結果を生み出していることに早く気づくべきである。 ヒトをはじめ、すべての生命体は、様々な元素によって構成される。その配分は各器官によって異なる。したがって筋肉だけを食べると言うような部分食を習慣化すると、身体の偏り、心身の病気を生み出してしまう。 長い時間をかけて植物性を中心にするようになった人間の食性が、たったの60数年で動物性の食性に急激に変わってしまった。 さらに噛まずにカロリーを摂取する食生活が多くなり、千年に1%くらいしか進化しない歯を退化させ、顎も退化させている。 顎は小さい頃から噛む習慣をつけないと、一代で30%も小さくなる。歯並びは悪化して噛み合わせも悪くなり、消化機能の低下や脳への刺激が少なくなり脳の劣化を招く。さらに硬い物を食べる時に活発化する舌も発達せず言語障害も招く。 さらには噛まないために顔面筋の劣化を招き、表情が乏しくなり、無気力、無関心、無感動人間を作り出す。 さらには、目の水晶体を調整する毛様体筋という非常に大切な筋肉が使われないために、視力が低下する。 子供に牛乳やジュース、ヨーグルトを沢山与えることは非常に大きなリスクとなる。
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