世界中が日本食に関心
医食同源 セミナー より 富山医科薬科大学名誉教授田澤賢次 日本オリンピック委員会強化スタッフトレーニングドクター ロシア生まれの生物学者メチェニコフは「老化や諸々の病の原因は、腸内で発生する腐敗毒素による中毒である」と述べています。 そして、高脂質、高タンパクのものを沢山食べることによって腸内に増える腐敗菌が病を起こすのだと警告しています。 その腐敗菌を代表するのは大腸菌やウェルシュ菌、ブドウ球菌などです。 一方、善玉菌を代表するのが、乳酸菌やビフィズス菌をはじめ、酪酸菌などです。 善玉菌は、腸内で腸粘膜のエネルギーとなる短鎖脂肪酸を作くり、腸の粘膜上皮を丈夫にします。 また、善玉菌が増えると、腸内のペーパーの値が下がって、弱酸性の環境になりますが、これは、悪玉菌にとっては住みにくい環境です。 このような環境の中では、大腸ガンを誘発する腐敗菌が発育できないばかりか、腐敗菌そのものが減少していきます。 腸内の善玉菌を増やして、悪玉菌を減らすには、食生活を変えればいいのです。 腐敗菌を増やす肉食を減らし、善玉菌が好む食物繊維をタップリ取り入れる。 簡単なことで腸内のバランスは整います。 ここで、血液型と腸内環境からみた、糖鎖を介する相性の良い食べ物と、合わない食べ物について紹介しましょう。 (合う食べ物) A型 豚肉、ナマズ、ウナギ(A型抗原を持つこれらの食べ物は抗体反応が起こりません) B型 クジラ、羊肉、ウサギ、ハマグリ(B型抗原を持つこれらの食べ物は抗体反応が起こりません) O型 貝類、ゴボウ、白菜、キャベツ、カブ、大根!里芋、りんご、梨、椎茸、など AB型 牛肉、馬肉、昆布、そば、ブドウなど (合わない食べ物) A型 羊肉、クジラ、ハマグリ(B型、AB型抗原を持つこれらの食べ物はA型の体内で抗体起き、エネルギーを沢山消費します) B型 豚肉、牛肉、馬肉、ウナギ、ナマズ(A型、AB型抗原を持つこれらの食べ物は、B型の体内で抗体反応が起き沢山のエネルギーを消費します) O型 牛肉、馬肉。 AB型 特にありません。 かつて、日本人の食生活は穀類や野菜が豊富で、食物繊維の摂取量も十分に確保できていました。 ところが、戦後の食生活は欧米化に走り、肉食こそが体を作り、体力を作る食べ物だと誤解されました。 確かに、欧米食を取り入れることで、日本人の体格は非常に向上しました。 動物性たんぱく質や動物性脂肪の摂取量が増加する一方、魚や野菜、穀物を主にしていた日本食が相対的に人気を失いました。 加えて、穀物精米技術が向上して米にヌカ糠が残らなくなったこと、納摂取量も豆などの大豆類の摂取量が少なくなったことなどが食物繊維の摂取量を減少させる結果になっています。 食物繊維の1日の摂取量は、1950年の23gから1985年には16g、 2008年には、14.2gへと減少しており、こうしたことが大腸ガンを増加させ、あるいは、糖尿病や高脂血症、肥満などの病気を増加させる一因になっています。 この食物繊維の有用性を、もう一度見直して、積極的に取り入れていく生活を構築していかなければなりません。 現在、世界中で日本食がブームになっています。 欧米人が日本食に関心を持っているのは単に好奇心の問題ではなく、こうした裏付けがあってのことなのです。 食物繊維の摂取にあたっては野菜などでも、よく噛んで食べる、あるいは煮物にして食べることです。 人間の腸管は草食動物と異なって、食物繊維を消化する能力が退化しているからです。
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